Colloquium
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Boltzmann-Jeans Conjecture について 松中 宏樹 4月18日(金) 13時30分
エノン‐ハイレス系は振動数比が1:1の2自由度調和振動子系に、ある形の摂動を加えた系であるが、この系は非可積分であるため、リアプノフ指数が正であるような軌道(カオス軌道)が観測される。このエノン-ハイレス系において振動数の比を大きくしていくと、全解軌道に対するカオス軌道の割合が小さくなることがわかっ た。これは「系が2つの部分からなっていて、それぞれの振動数が大きくかけ離れている場合 に、それらの間のエネルギー輸送が指数的に長い時間の間小さい」ということを主張するBoltzmann-Jeans Conjecture により説明ができるのではないかと考えられる。 今回はBoltzmann-Jeans Conjecture について他の例での数値計算の結果を紹介する。 |
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