2キュビット系の SU(2) \otimes SU(2) 軌道空間
清水 孝一
1月27日(金) 13時30分
2キュビット系において,エンタングルメントを測る尺度である (縮約密度行列の) フォンノイマンエントロピーは, 状態ベクトルへの Id_{1} \otimes SU(2) または SU(2) \otimes Id_{2} 作用で 不変である. そこでエンタングルメントを考える上で不要な自由度 SU(2) を 取り除いてみると,2キュビット状態ベクトル全体 S^{7} および その SU(2) 軌道空間 S^{4} にホップバンドルと呼ばれる構造が見出せるのであった. 今回はその延長として SU(2) \otimes SU(2) 作用を考え,その軌道空間の形を求める.