Colloquim

Warp-Drive Quantum Computation

中原 幹夫 (近畿大・物理)

11月26日(金) 13時30分

通常の量子アルゴリズムの実装ではユニタリー群のコンパクト性は考慮されていな い.我々はユニタリー群がコンパクトであることを最大限に利用し,量子アルゴリズ ムを通常より短い時間で実行する方法を開発した.すなわち,与えられた量子アルゴ リズム U に適当な置換行列 W を加えることにより,もとの量子アルゴリズムUは, 単位元に近い元 WU に「ワープ」する.我々は SU(4) のカルタン分解を用いて 2-qubit Grover アルゴリズムを表す U と WU に対する最適解を構成した.その結 果,適切な W を選べば実効時間が半分になることを見出した.またこの解をNMR量子 コンピュータで実行し,理論の正当性を実験的に確認した.

参考文献:M Nakahara, J Vartiainen, Y Kondo, S Tanimura, K Hata 準備中

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