Colloquim

『古典3体系における微小振動運動』〜微小振動による回転の生成〜

山岡 英孝

11月5日(金) 13:30-

旧来,微小振動運動を考える際には,回転運動は起こらないものとして扱われている. 私達(T.Iwai & H.Yamaoka)の研究によって, “純粋な”振動運動から系の回転が生み出されることが明らかになった. 今回のコロキウムでは,微小振動によって生成される回転について, 特に3体系の数値シミュレーションの結果を発表する. 今回の発表では,回転群の作用する古典3体系を扱う. まず,回転対称性により簡約化された運動方程式を準備する. (これまでに何回か発表している内容なので,大まかな説明で終わる予定.) その後,物理や化学で用いられている, 微小振動運動の旧来の考え方を簡単に振り返り, 私達の研究において微小振動が回転を生み出すメカニズムを説明する. ここで生成される回転は,本来用いられるべき条件から生み出されることに注意. 最後に,数値計算によって観察される回転の様子をシミュレートする. 特に,非直線分子と直線分子の例を,各々1つずつ見てもらうつもりである.

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