Colloquim

ある3階自律系に見られるスパイラル型アトラクタの定量的解析

木村 祐一郎

4月23日(金) 13時30分

送風機2台並列運転時に生じるサージング現象(タンク内圧力と管内流量の振動現象) をある仮定のもとモデル化すると3階自律系方程式となる。この方程式はカオスを含 極めて複雑な非線形挙動を示す。本研究では、系に生じる様々なアトラクタの内、ス パイラル型アトラクタと呼ばれる、ポアンカレ写像を一次元近似して得られる一次元 写像が単峰型となるアトラクタに注目し定量的解析を試みた。具体的には、適当なパ ラメータに固定し、ポアンカレ断面において、単純な幾何学的構造によってアトラクタの微細構造の特性(次元)をうまく近似し得るかを定量的に検討した。

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