Colloquim

多重スピン量子系の可制御性

大谷 学

1月23日 (金) 13時30分

近年、Lie群上の制御理論の量子系への応用が関心を集めている。 実験の分野においては、量子の状態を制御するのにレーザーや磁場が用いられている。このような量子系に対して可制御性の解析を行うことは、 いかにして与えられた短い時間で、特定の回転作用素を実現するかということになる。
今回の発表は、前回に引き続き制御系のSTLCIと呼ばれる性質に注目し、 スピンが1、2個の場合のスピン量子系に対してSTLCIの判定を行う。 また、n個のスピンからなるスピン量子系が可制御となるための必要十分条件を与え、 系を可制御にする具体的なコントロールについて考察する。

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