Colloquim
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billiard系に於ける周期軌道の統計性 浅水屋 剛氏 (名古屋大学理学部R研) 11月27日(木)13時30分
量子カオスとはカオスを呈する古典系に対応した量子系の挙動の事である。 量子力学が$\hbar \rightarrow 0$の極限として古典力学を内包するのであれ ば、古典系に於けるカオスの痕跡を対応する量子系に見出そうとするのは自然 な発想である。 Gutzwillerの跡公式は準位密度を総ての古典周期軌道に 関する和として表現している。 この跡公式が絶対収束しない級数であるという事、 更に2点準位相関関数や spectral form factor 等の数値計算等から周期軌道 相関の存在とその重要性が言われて来た。 |
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