Colloquim

論文 "Aharonov-Bohm Effect, Flat Connections, and Green's Theorem" の紹介.

薮 義郎

10月3日 (金) 13時30分

古典論においては電子が侵入できない領域の磁場は何ら電子に 影響を与えないが,量子力学ではそうでない.このような現象が 論文のタイトルにあるAharonov-Bohm効果である. この量子力学における特有の現象はAharonovとBohmによって 1959年に予言され,1980年台に外村らによって実証された.
Aharonov-Bohm効果は数学的には主U(1)-バンドル上の ホロノミーであると理解され,磁場を与えるベクトルポテンシャルは 主バンドル上の接続であるとみなされる. そこで今回のコロキウムでは, 直積バンドル$\pi : (R^2-{0})\times U(1) \to (R^2-{0})$上の 平坦接続の分類について上の論文に沿って述べる.

参考文献: M. A. Aguilar and M. Socolovsky, "Aharonov-Bohm Effect, Flat Connections, and Green's Theorem", International Journal of Theoretical Physics, Vol 41, No. 5, 2002.

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