Colloquim

近可積分ハミルトン力学系の相空間構造解析のためのくりこみ法

後藤 振一郎

5月2日 (金) 13時30分

微分方程式に対する「くりこみ法」とは 特異摂動法の一種で、1990年代中頃から 提唱され、現在まで研究されている方法である。 この方法を用いれば、系統的手続きにより 与えられた摂動問題の簡約系が得られ、 その意味で強力である。 それ故、この方法は多自由度のハミルトン力学系 の解析へも有用であると期待できる。
以上を踏まえ今回は、 近可積分ハミルトン力学系を解析するための 道具としての くりこみ法 の拡張法を議論する。 またこの拡張された方法により、今までの摂動法では 到達が困難な応用を与える。

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