Colloquim

3体量子系の特異配位での振舞い

山岡 英孝

1月24日(木)13時30分

空間3体系の特異配位とは、3体が衝突したり、一直線上に並ぶ配位を指す。このような特異配位をとるときの、3体量子系の力学的様子を調べたい。これに先だって、 空間3体系の波動関数は、SO(3)の表現行列によってFourier展開されていた。これはPeter-Weyl定理に基づいて、波動関数をSO(3)の同変関数で展開することによって、達成されていた。このFourier展開によって、、3体が一直線上に並ぶときの波動関数は、その直線の軸周りの角運動量が0のときのみが展開係数として生き残るという、自然な結果が得られた。今回のコロキウムでは、この波動関数を用いて、運動エネルギーの回転部分の振舞いについて考察する。

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