コロキウム

蔵本モデルにおける分岐予測 –非対称自然振動数分布への拡張–

米田亮介 氏

2018年4月26日(木) 13時00分

総合研究10号館317号室(セミナー室)

蔵本モデルは結合強度を変えることによって同期転移を記述する代表的な結合振動子系である。それぞれの振動子は確率分布に従う自然振動数を持ち、連続や不連続といった分岐の種類は自然振動数分布に従う。蔵本モデルの多くの研究は対称分布に関するものだったが、非対称性を導入することで新しい分岐図が得られる事がわかった[1]。本講演では、はじめに非対称性を導入する事で得られる新しい分岐図を紹介し、与えられた自然振動数分布に対してどのような分岐が生じるかについて議論する。

[1] Y. Terada, K. Ito, T. Aoyagi, and Y. Y. Yamaguchi, Nonstandard transitions in the Kuramoto model: a role of asymmetry in natural frequency distributions, J. Stat. Mech. (2017) 013403.


Last modified: Fri Apr 20 10:48:17 JST 2018