山田 淳二 氏
2017年11月2日(木) 15時00分
総合研究10号館317号室(セミナー室)
Riemann多様体上の測地流は,Riemann計量によって定まるハミルトニアンのハミルトン系として定式化される.可積分な測地流を与える計量を構成することや,与えられた測地流の非可積分性を示すことは重要な課題である.本講演では,これまでに知られている結果を紹介した後,2次元球面S^2上の計量で一つの大円上に閉測地線が存在するような場合の測地流に対し,それが非可積分であるための条件を与える.