コロキウム

α-極限点による弱KAM理論とその応用

曽我幸平 氏(慶応義塾大学理工学部)

2017年4月27日(木) 13時30分 15時00分

総合研究10号館317号室(セミナー室)

弱KAM理論で重要な役割を果たすHamilton-Jacobi方程式の粘性解は、ある変分問題による解公式を満たす。この変分問題の最小化曲線のα-極限点は粘性解および対応するLagrange力学系 /Hamilton力学系の情報を豊富に含む。本講演では、α-極限点を用いて弱KAM理論を整理すると同時にその枠組みをHamilton-Jacobi方程式のdiscount近似の問題に応用する。弱KAM理論ではMather集合やAubry集合がよく知られているが、α-極限点の集合も有用であることを説明する。

Last modified: Tue Apr 18 11:31:08 JST 2017