山中祥五 氏
2014年11月17日(木) 13時30分
工学部1号館317号室(セミナー室)
可積分性は力学系の重要な性質の一つである。特に、ハミルトン系において、 非可積分である系はカオスであることがわかってきている。しかし、一般の力 学系においては非可積分な系がカオスであるとは限らない。そこで、ハミルト ン系でない力学系における可積分性とカオスの関係を調べることが問題となっ てくる。本発表では、ハミルトン系における可積分性の定義は、一般の微分方 程式の求積可能性から自然に導かれる定義であることを確認する。また、ハミ ルトン系でない力学系の可積分性について説明し、これを用いた今後の研究の 展望を述べる。