山口義幸 氏
2014年10月16日(木) 13時30分
工学部1号館317号室(セミナー室)
力学系に対する基本的な解析方法のひとつは、 不動点を探し、その安定性を調べ、不動点からのずれの 時間発展を調べることである。大自由度系で直接的に このプロセスを実行するのは困難であるが、 長距離相互作用系では時間発展を1体分布関数方程式で 記述することにより、これらを実行できる場合もある。 例えば、安定な空間一様定常解のまわりの摂動が 指数関数的に減衰することはLandau減衰としてよく知られている。 本発表では、Landau減衰の復習を行った後、 空間非一様定常解まわりの摂動は一般的に代数的に減衰することを示す。