コロキウム

グラフ上のランダムな自然振動数を有する蔵本結合振動子系

江戸雅俊 氏

2020年12月3日(木) 15時00分

Zoom会議

大規模なネットワーク上の結合振動子系に対して近年強い関心が寄せられており,連続極限はそれらのダイナミクスを近似的に取り扱う有力な手法のひとつである.本研究室では,確定的あるいは確率的な複数のグラフに依存する結合振動子系に対して,連続極限の有効性を明らかにしている [1].本研究では,ネットワーク上で定義された,ランダムな自然振動数を有する蔵本モデルを取りあげ,文献[1]の結果を適用し,その動的挙動を明らかにすることを目的とする.今回の発表では、具体的な研究目的を説明し,予備的な計算結果を与え,今後の予定について述べる。

[1] R. Ihara and K. Yagasaki, Continuum limits of coupled oscillator networks depending on multiple sparse graphs, submitted for publication.


Last modified: Wed Jan 16 18:03:30 JST 2019