矢ヶ崎一幸 氏
2020年10月15日(木) 15時00分
Zoom会議
時間遅れ系と最適制御に関する講演者の最近の研究成果[1,2]を紹介する． 前半は，亜臨界Hopf分岐の標準形に遅れフィードバックを作用する問題を考え， 小さな初期関数に対して有限時間爆発解が存在することを示す．また，数値 シミュレーション結果を与え，理論結果を確認する． 後半は，SIR感染症モデルを取りあげ，力学系理論を用いたアプローチにより 最適制御を行った結果を述べる．いくつかの数値例を与え，最適制御により 感染症の流行を抑えられることを示す．参考文献
[1] K. Yagasaki, Existence of finite time blow-up solutions in a normal form of the subcritical Hopf bifurcation with time-delayed feedback for small initial functions, submitted for publication.
[2] K. Yagasaki, Optimal control of the SIR epidemic model, submitted for publication.