コロキウム

結合写像系における中心極限定理の破れ

山口義幸 氏

2020年10月1日(木) 15時00分

Zoom会議

多数の粒子で構成される系では、観測量として平均量がよく使われる。 中心極限定理が成立するのであれば、平均量の分散は粒子数に逆比例して 小さくなると予測される。系が発達したカオスの状態にあれば この予測は正しいことが多いが、平均場結合した写像系では そうではないことが示されている[1]。 本発表ではこの現象を詳しく調べた数値計算結果を示す。

[1] K. Kaneko, Globally coupled chaos violates the law of large numbers but not the central-limit theorem, Phys. Rev. Lett. 65, 1391 (1990).


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