齊藤丈士 氏
2020年1月16日(木) 13時00分
総合研究10号館317号室(セミナー室)
着目した力学系のダイナミクスを理解する上で安定,不安定および中心多 様体と呼ばれる不変集合の存在は重要である.安定/不安定多様体に対しては大 域的な数値計算法が確立されている一方,中心多様体に対しては多項式による近 似や逐次近似による計算がなされている程度である.このような背景のもと,本 研究室では, 偏微分方程式の数値計算で広く使用されているスペクトル法を用い た大域的な計算法を提案している. 今回の発表では,特別研究でこれまでに得られた結果を報告する.特にベクトル場のヤコビ行列が2組の純虚固有値を持つ平衡点の場合に対して詳しく説明する.また今後計算を行う3自由度ハミルトン系について述べる.