コロキウム

山口義幸 氏

2019年10月10日(木) 13時00分

総合研究10号館317号室(セミナー室)

ハミルトン系における分岐はよく調べられているが、 ハミルトン構造が縮退している場合、 すなわちCasimir保存量が現れる場合の研究はあまり多くない。 しかし縮退構造は長距離相互作用系の時間発展を記述する Vlasov方程式に現れるなど、その応用範囲は広い。 今回のセミナーでは、縮退したハミルトン系のあるクラスにおいて 分岐の標準形を構成し、標準形の中にCasimir保存量が 入り込むことを議論する[1]。

[1] J. Barré, D. Métivier, and Y. Y. Yamaguchi, Towards a classification of bifurcations in Vlasov equations, arXiv:1909.11344.


Last modified: Wed Jan 16 18:03:30 JST 2019