コロキウム

結合振動子モデルにおける非同期状態の安定性

時森祐樹 氏

2019年10月3日(木) 13時00分

総合研究10号館317号室(セミナー室)

蔵本モデルは、互いに相互作用する位相振動子で構成される。ある振動子は他のすべての振動子と均一な強さで引力相互作用しており、振動子数が無限の極限では非同期状態は定常状態であることがわかる。結合強度を上げると非同期状態が安定から不安定へと変化し、不安定な場合には集団的なリズムを作る部分同期状態が現れる。このことから、非同期状態の安定性解析は同期の有無を考える上で重要である。本研究では蔵本モデルを、振動子間の結合の均一性を破ったモデルへと拡張し、非同期状態の安定性を考える。今回のコロキウムでは、これらを概観し、今後の方針について述べる。

Last modified: Wed Jan 16 18:03:30 JST 2019